編入学基礎Ⅰ(2単位)

ようこそ,編入学基礎Ⅰへ!

京都女子大学 文学部 史学科 西洋史コース 合格体験記

 

 初めまして。fontana (@qcDnZyOzlFtSpKw)です。

2020年度 京都女子大学 文学部 史学科 西洋史コースの編入試験に合格しました。

 ところで、編入というのは、素晴らしい制度です。

『求めよ、さらば与えられん』

聖書の言葉ですが、まさにこれを体現するような体験でした。

学ぶ環境を学びたい時に求めるチャンスがある。

こんな幸せなことってあるでしょうか。

 

 私も藁にもすがる思いで、編入学基礎Ⅰの体験記を読みあさった一人です。本当にお世話になりました。

新たな受験生の励みになるよう、私も体験記を綴らせていただきます。

 

 目次

 

 ①自己紹介

高校…二条城前に位置する、某音楽高校

大学…某私立女子大(四年制)音楽学科 演奏専攻

いま…四年次在籍 休学中 約7ヶ月の独学で10月に編入試験を受ける

 

好きなもの…猫、ヌード彫刻

好きな飲み物…ワイン、白湯

好きな映画…タイタニックアメリ、レオン、戦場のピアニスト、クオ・ヴァディスなど

 

 

②なぜ、編入なのか

 この記事をご覧になっている受験生は、なぜ編入を志しているのでしょうか。理由は様々だと思います。

 私のきっかけは、病気でした。大学で音楽科をそのまま卒業して演奏家になる!と考えていた矢先、三年次の冬に耳の病気になりました。演奏すること自体に、ドクターストップがかかってしまったのです。当初は、卒業演奏を卒業論文に変更して卒業できないか、大学に問い合わせました。しかし、演奏学科を論文で卒業することはどうしても不可能でした。また、同大学での転学科も考えましたが、年齢的にそれも不可能でした。

こうして、音楽というアイデンティティと、現大学での卒業という道を失い絶望した私は、時間を忘れるためにジャンルを問わず本を読みまくりました。

その時出会ったのがエドワード・ギボンの『ローマ帝国衰亡史』で、歴史学、さらに古代ローマにはまってしまったのです。

 

 身体を無理させずに大学を卒業したい!

 魅力を感じ始めた歴史学を学んでみたい!

 

このような気持ちから、編入を決意しました。

 

③受験校について

 史学科への編入を考えた時、始めは候補大学が京都に三校ありました。(さすが大学のまち、京都だね!)しかしそれぞれの大学をリサーチしていく中で、最終的に受験を決めた大学は、京都女子大だけでした。

 これは人によると思いますが、私は複数校受験するために自分の研究テーマを偽ることがどうしてもできなかったのです。史学科の大学教授の研究テーマは、時代と地域によって細かく分かれていました(京都女子大は「西洋史+古代+ローマ、A大学は「西洋史+古代+ギリシア、B大学は「西洋史+古代+ペルシアというように)。少しでも教授の研究テーマと自分の研究したいテーマが外れていると、入学後耐えられる自信がなかったのです。危険な賭けであり、追い詰められましたが、自分の心に正直になったことで、逆に落ち着いて受験に望むことができたと思います。自ずとその大学を受験する必然性が生まれますし、ね。

 

④情報を集める

 編入試験は比較的マイナーで、独学で立ち向かうと決めた人にとっては、孤独な道です。私の通った図書館では、編入に関する本が一冊しか見つからなくて、とても心細かったのを覚えています。

 以下、独学の私がお世話になった方々です。

・所属大学のキャリア支援センター

編入の学生を指導したことのある、元高校教師の先生に出会えました。

・所属大学の教授

史学部の現状に精通しているので、専門的なことに関して最も的確なアドバイスをいただけました。

・トラスクマッチング

友達のように親身になってくださる、良き相談相手に出会えました。

ツイッター

N先生(@hennyuugaku)のエンカに参加させていただきました。一人じゃない!って思えました。

・ 志望先の在校生

 志望先の大学のゼミの様子が良くわかりました。

 

めげずに自分から足を運ぶと、思わぬ出会いがたくさんありました。

とは言っても、情報のやりとりは人と人とのやりとりなので、いくら追い詰められていても、感謝や礼儀は忘れないようにしたいものです。

 

 余談ですが、某予備校にも足を運び、お話を伺いました。しかし、史学編入は少ないのでね…と濁されて終わってしまいました。しょうがない!正直、史学科の性質上、他学部からの編入は歓迎されない感じがした!でも負けずに学びたい気持ちを大事にしたかった!

 

⑤試験内容

a英語

英語論文5000字程度の全文和訳

内容は歴史に関するもの、固有名詞多め

西洋史の大まかな流れの把握、一般的な専門用語の知識が必要

英和辞典使用可

b語句説明

西洋史に関する語句説明

1問約500字程度が2問(例年は3問だったけど変更していた)

 

c自分の研究したいテーマと研究方法について

 A4用紙1枚に好きなだけ(制限なし)

 

d面接

約15分、個別面接、面接官は約10人

はじめに教授から、自分の解答すべてへの講評をいただきました。

そのほかは、

  • 志望理由
  • どんな本で勉強したのか
  • 取りたい資格はあるか
  • 将来なにがしたいか
  • 大学院に進学するか
  • 所属大学での歴史関係の授業の内容
  • 所属大学での語学の授業の内容、レベル
  • 研究したいテーマについて、方向性の確認 など

 会話のようにスムーズに進んでいきました。

 

 

⑥勉強法

a志望理由書

 繰り返し言われるように、できるだけ早く書き始めるのが吉です。志望理由書を書く過程で、自己分析がとっても捗りますよ。

私が書き始めるにあたって参考にしたのは、中央ゼミナール出版「大学編入・大学院入試合格!論文の書き方」です。

それから、できる限りいろんな人に読んでもらいました。上記の方々にはもちろん、家族や友達にも目を通してもらい、批評してもらいました。

b英語

 (和訳のために使用)

 以上の2つです。とにかく全文和訳の力を強化したかったため、この問題集に載っている英文を逐一訳す、という作業をしました。この2つを併用することで、効率よく様々な英文に触れることができました。時間も限られていたので、同じ問題集の例文繰り返し訳すことに専念しました。(覚えるくらいまで!)

 

 (単語強化のために使用)

 ある程度単語がわからなければ、いくら慣れても、和訳のスピードを上げるのは難しいと思います。最低限の単語は覚えましょう。

 

c西洋史

  (インプットのために使用)

 著者の中に、志望大学の教授のお名前があるので使用しました。しかも驚くことに、志望大学での授業で使われていたんです!(高校生向けの公開授業に参加して発覚しました。)志望大学の授業で使用されている本や、教授が執筆された本を読んでおくのは、とても重要だと思います。

 さらに裏技ですが、YouTubeのトライさんの授業がかなり使えました。しかも無料です。授業を受けているようでした。YouTube、優秀すぎる。

www.try-it.jp

  

  (アウトプットのために使用)

d研究テーマのために

(ローマについて)

 

 

ルーマニアについて)

 

歴史学について)

 

 この他にも最新の研究動向を知るためや、志望大学の教授や講師の方々のお考えを垣間見るために、ネットや図書館を利用して論文を読むことも、ヒントになるかと思います。私は主に、図書館から国立国会図書館にアクセスしたり、CiNiiを利用したりしていました。

 

歴史学象牙の塔

 歴史学者は紀元前から存在しています。それがヨーロッパで長い時間をかけて発展し、近代史学として明治維新で日本に伝わって、現在も大学の学科の1つとして続いています。わたしたちは、人類が何をしてきて、何を成し得て、何をすべきなのかを解き明かしたい、普遍的な欲求を持っているのではないでしょうか。

この意味で普遍的といえる歴史学は、本当にただの象牙の塔なのでしょうか。

 

 この素敵な学問を志す、迷える編入生がいるなら、是非とも力になりたいと思っています。

 

 まだまだ書き忘れていることがあるような気もしますが、この辺で終わりたいと思います。読んでいただき、ありがとうございました。

 

 ↓京都女子大学 編入募集要項↓

www.kyoto-wu.ac.jp

 

記事担当

fontana(@qcDnZyOzlFtSpKw)